営業あるある商談後の「いい感触でした」が当てにならない理由
- 3 日前
- 読了時間: 4分

営業あるある商談後の「いい感触でした」が当てにならない理由
感触営業から脱却するための考え方
商談が終わった直後、多くの営業が口にする言葉があります。
「今日は、いい感触でした」
空気は悪くなかった。相手も頷いていた。雑談も弾んだ。質問も出た。
だから、「今回はいけそうだ」と感じる。
ところが、数日経っても返事は来ない。追っても「検討中です」。最終的には、静かに流れる。
この“感触と結果のズレ”、営業の現場では日常茶飯事です。
そして怖いのは、このズレが経験を積むほど増えていくことです。
なぜ「いい感触」は当てにならないのか
結論から言います。
商談の“雰囲気”と、顧客の“意思決定”は、ほとんど相関しません。
なぜなら、商談中に見えているのは、感情であって、判断ではないからです。
人は、・場の空気を壊したくない・否定的に見られたくない・関係性を悪くしたくない
こうした理由で、好意的な反応を見せます。
特にBtoBでは、「感じのいい人」で終わることが、最も多い失注パターンです。
「いい感触でした」と感じる営業の思考パターン
感触営業に陥っている時、営業の頭の中はだいたいこうです。
・否定されなかった・質問が出た・笑顔だった・話が途切れなかった
これらを総合して、「手応えあり」と判断する。
しかし、これらはすべて“商談が成立した証拠”ではありません。
単に、会話が成立した証拠にすぎない。
顧客は「決めない理由」を隠す
商談中、顧客が本当に考えているのは、
「これ、本当に今決める必要ある?」「失敗したら誰が責任取る?」「他と比べてどうなんだろう?」
こうした“決断に関わる思考”です。
ところが、これをそのまま口にする人は少ない。
なぜなら、営業に対して“角を立てたくない”からです。
結果、営業は感触だけを受け取り、本音に触れられない。
感触営業の最大の問題点
「いい感触でした」は、一見ポジティブですが、実は非常に危険です。
なぜなら、次の一手が遅れるからです。
・詰めるべき不安を詰めない・決断条件を確認しない・次回アクションを曖昧にする
「悪くなさそうだから、様子見で」
この判断が、商談を止めます。
売れる営業は「感触」ではなく「事実」を見る
成果を出す営業は、商談後にこう考えます。
「相手は、何を決めたのか」「何が、まだ決まっていないのか」
見ているのは、雰囲気ではなく行動と言葉です。
・次回の打ち合わせ日が決まったか・社内稟議の流れが見えたか
・比較対象が明確になったか・決断の期限が設定されたか
これらがなければ、どれだけ空気が良くても受注確度は低い。
「いい感触」を感じた時こそ、確認すべきこと
皮肉ですが、「いい感触だな」と思った瞬間こそ、一歩踏み込むべきです。
例えば、こんな確認です。
「本日の内容を踏まえて、 次に決めるべきポイントはどこになりそうですか?」
この質問で、相手が言葉に詰まるなら、感触は幻想です。
逆に、具体的な判断項目が返ってくるなら、商談は前に進んでいます。
感触営業から脱却するための視点転換
感触営業をやめるために、必要なのはスキルではありません。
視点の変更です。
・「相手がどう感じたか」ではなく・「相手が何を決めたか」この視点で商談を振り返る。
すると、・聞けていない質問・曖昧にした不安・先送りにした決断
が、はっきり見えてきます。
商談は「終わり方」で決まる
最後に、大事なことを一つ。
商談の成否は、盛り上がりではなく、終わり方で決まります。
・次のアクションが明確か・期限があるか・誰が何をするか決まっているか
これがない商談は、どれだけ雰囲気が良くても進みません。
まとめ
「いい感触でした」は、自分を安心させるための言葉です。
しかし、営業に必要なのは安心ではなく、前に進む材料です。
感触を捨て、事実を見る。それだけで、営業の精度は一段上がります。
空気に期待する営業から、判断を設計する営業へ。
この切り替えができた時、「いい感触でした」という言葉は、口から自然と消えていきます。





コメント