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社長しか新規営業ができない会社あるある

  • 1 日前
  • 読了時間: 7分
社長しか新規営業ができない会社あるある

社長しか新規営業ができない会社あるある

営業の属人化を防ぎ、誰でも成果が出せる営業プロセスの作り方

「新規営業は社長しかできない。」「営業担当者に任せても受注につながらない。」「重要な商談になると、結局は社長が出ていくことになる。」


中小企業の経営者と話をしていると、このような悩みを耳にすることは決して珍しくありません。

会社を創業した経営者は、自ら営業を行い、商品やサービスを磨き、

顧客との信頼関係を築きながら事業を成長させてきた経験があります。


そのため、お客様との商談や提案には圧倒的な説得力があり、

営業担当者よりも高い受注率を維持しているケースも少なくありません。


しかし、この状態を「社長が優秀だから」と捉えてしまうと、

会社の成長はある段階で必ず止まります。


社長一人が対応できる商談件数には限界があり、社長の時間は営業だけでなく、

経営判断、人材育成、資金繰り、新規事業、組織づくりなど、

本来取り組むべき重要な仕事にも使わなければならないからです。


「社長しか営業ができない会社」は、一見すると営業力が高いように見えます。

しかし実際には、営業活動が属人化し、会社としての営業力が育っていない状態とも言えます。


持続的に新規顧客を獲得し、企業を成長させるためには、

「社長が営業する会社」から「会社として営業できる組織」へ変わることが欠かせません。


なぜ社長だけが営業できる会社になってしまうのか

社長しか営業ができない会社には、いくつかの共通点があります。

最も多いのは、営業のやり方が社長の経験や勘に依存していることです。


どの企業へ営業するのか、どのようにアポイントを取るのか。

どんな順番で提案するのか、どのタイミングでクロージングするのか。


これらがすべて社長の頭の中にあり、言語化されていません。

社長自身は長年の経験から自然にできているため、「感覚で分かる」と考えています。


しかし営業担当者にとっては、その感覚が分からないため、同じような成果を出すことができません。

つまり、営業ノウハウが会社の資産ではなく、社長個人の資産になってしまっているのです。


「営業センス」は再現できないが「営業プロセス」は再現できる

営業担当者が成果を出せない理由として、

「営業センスがない」という言葉が使われることがあります。


もちろん、人によって得意不得意はあります。

しかし、多くの営業活動はセンスではなく、プロセスによって改善できます。


例えば、新規営業を行う場合でも、

どの業界を優先するのか、どのような条件の企業をターゲットにするのか。


初回アプローチでは何を伝えるのか、ヒアリングでは何を確認するのか。

提案書ではどの順番で説明するのか、受注後はどのようにフォローするのか。


これらを整理すれば、営業活動は属人的なものではなく、再現性のある仕組みに変わります。

成果を出している企業ほど、「営業の型」を持っています。


営業担当者はその型をもとに経験を積み重ねるため、

個人差があっても一定の成果を出しやすくなります。


社長がすべての商談に同行する会社は成長が止まりやすい

営業担当者が商談を進めても、最後は社長が同行する。

契約条件の説明は社長、価格交渉も社長。クロージングも社長。

このような営業体制では、営業担当者はいつまで経っても成長しません。


なぜなら、「最後は社長がまとめてくれる」という前提があるため、

自ら考え、提案し、受注まで導く経験を積めないからです。


もちろん、重要な商談で社長が同席すること自体は悪いことではありません。

しかし、その目的は「代わりに契約を取ること」ではなく、

「営業担当者を育てること」であるべきです。


商談後に振り返りを行う、なぜその質問をしたのかを説明する。

提案の組み立て方を共有する。


こうした積み重ねによって、営業担当者は少しずつ社長の考え方を理解し、

自分自身で商談を進められるようになります。


営業プロセスを見える化することが属人化を防ぐ第一歩

営業活動が属人化している企業では、

「営業は頑張っている」という感覚的な評価になりがちです。


しかし、成果を出している企業では営業活動を数字とプロセスで管理しています。

ターゲット企業数、アプローチ件数、アポイント率、商談件数、提案件数、

受注率、失注理由。


こうしたデータを蓄積することで、「どこで成果が止まっているのか」が見えるようになります。

例えば、アポイント率が低いのであれば営業トークを改善する。


商談までは進むが受注率が低いのであれば提案内容を見直す。

このように課題が明確になるため、営業担当者の能力だけに原因を求めることがなくなります。


営業プロセスの見える化は、営業担当者を管理するためではありません。

組織として営業力を高めるための仕組みなのです。


営業マニュアルよりも「営業の考え方」を共有する

営業の仕組み化というと、営業マニュアルを作ることをイメージする企業もあります。

もちろん、営業資料やトークスクリプトは必要です。


しかし、それだけでは営業力は身に付きません。

重要なのは、「なぜこの順番で提案するのか」「なぜこの質問をするのか」という考え方を

共有することです。


例えば、お客様へ価格を説明する前に課題をヒアリングする理由。

競合ではなくお客様の課題を中心に話す理由。

初回商談では契約を急がない理由。


こうした背景まで理解できれば、営業担当者は状況に応じて柔軟に対応できるようになります。

営業マニュアルは行動を教えるものですが、営業教育は判断基準を教えることです。

この違いが、営業組織の成長を大きく左右します。


社長の営業を「会社の営業力」へ変える仕組みづくり

社長が持っている営業力は、会社にとって大きな財産です。

だからこそ、そのノウハウを社長だけのものにしておくのは非常にもったいないことです。


成功した提案書を共有する、商談内容を記録する。

営業会議で成功事例を発表する、失注理由を全員で分析する。

提案資料を改善し続ける。


こうした取り組みを継続することで、社長一人の経験が会社全体の営業力へ変わっていきます。

属人化を防ぐとは、社長の役割を減らすことではありません。

社長の知識や経験を組織全体へ広げることなのです。


まとめ 会社が成長するためには「社長の営業力」を「組織の営業力」へ変えることが必要

「社長しか新規営業ができない」という状態は、短期的には成果を出せるかもしれません。

しかし、その状態が続くほど営業活動は属人化し、社長の時間に依存した経営から抜け出せなくなります。


企業が持続的に成長するためには、営業担当者一人ひとりが成果を出せる仕組みを整え、

営業ノウハウを会社全体の資産として蓄積していくことが重要です。


そのためには、ターゲットの選定からヒアリング、提案、フォローまでの営業プロセスを見える化し、

成功事例や失敗事例を共有しながら改善を続ける文化を育てる必要があります。


営業とは、一部の優秀な人だけができる特別な仕事ではありません。

再現性のある営業プロセスを設計し、組織全体で実践できる環境を整えれば、

誰でも一定の成果を出せる営業組織をつくることは可能です。


社長の営業力は、会社にとってかけがえのない強みです。

しかし、本当の競争力になるのは、その営業力を社長一人の武器で終わらせるのではなく、

組織全体の力へ変えていくことです。


これからの時代に求められるのは、「社長が売る会社」ではありません。

「社長がいなくても売れる仕組みを持つ会社」です。


その仕組みこそが、新規顧客を継続的に獲得し、

企業を安定的に成長させる最大の経営資産となるのです。


 
 
 

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