営業あるある営業資料は褒められるのに、なぜか受注しない
- rmatsumoto9214

- 51 分前
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営業あるある営業資料は褒められるのに、なぜか受注しない
「いい資料」と「売れる資料」の決定的な差
商談の最後、資料を見終えた相手がこう言う。「すごく分かりやすい資料ですね」「よく作り込まれてますね」「社内でも評判良さそうです」
営業としては、正直うれしい。時間をかけて作った甲斐もある。少なくとも、否定はされていない。
ところが数日後、連絡は来ない。フォローしても反応が薄い。そして最終的には、「今回は見送ります」もしくは音信不通。
資料は褒められたのに、なぜか受注しない。これは営業あるあるの中でも、特に“理由が分かりにくく、改善しづらい”現象です。
しかし結論から言えば、この問題はセンスやデザインの話ではありません。「いい資料」と「売れる資料」は、そもそも目的が違うのです。
「いい資料」が評価される理由
まず、「いい資料」とは何かを整理します。褒められる資料には、共通点があります。
見やすい
情報が整理されている
ロジックが通っている
専門性が伝わる
これらはすべて、資料として正しい評価軸です。だからこそ、顧客は素直に褒めます。そして営業側も、「これなら伝わったはずだ」と感じてしまいます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
褒められる資料ほど、受注から遠い理由
多くの営業資料は、“理解させること”をゴールに作られています。
サービスの全体像
強みや実績
競合との違い
機能や内容
これらがきれいに整理されていると、顧客は「よく分かった」と言います。しかし、理解と決断は別物です。
理解した結果、顧客の頭の中ではこうなります。
なるほど、選択肢の一つだ
悪くはない
他とも比較してみよう
つまり、“検討に値する資料”として評価されただけなのです。売れる資料になっていない。
売れない資料に共通する致命的な欠落
受注につながらない資料には、ある決定的な共通点があります。
それは、「このまま何もしなかったらどうなるか」が書かれていないことです。
多くの資料は、
何ができるか
どれだけ優れているか
は語りますが、
なぜ今やる必要があるのか
やらない場合、何が失われるのか
については、ほとんど触れていません。
結果として、顧客の頭の中では、「今じゃなくてもいい」という結論が自然に成立します。
「いい資料」は説明資料、「売れる資料」は決断資料
ここで視点を切り替えましょう。売れる資料は、情報を伝えるためのものではありません。
決断を前に進めるための資料です。
そのために必要なのは、網羅性や美しさよりも、次の要素です。
① 課題が“他人事”で終わらない構造になっている
売れる資料は、冒頭でいきなりサービス説明をしません。
このまま放置すると、どうなるのか
多くの企業がどこでつまずいているのか
その結果、何が起きているのか
顧客が読み進めるうちに、「これ、うちの話だな」と感じる設計になっています。
いい資料は理解されますが、売れる資料は“刺さります”。
② 判断基準を資料側が定義している
売れない資料は、判断を顧客に委ねています。
ご検討ください
比較してください
判断はお任せします
一方、売れる資料は違います。
何を基準に選ぶべきか
よくある失敗パターン
見落とされがちなリスク
これらを先に提示し、その基準に照らすと自社が最適だという流れを作ります。
判断を楽にする資料は、結果として選ばれやすくなります。
③ 担当者が「上に説明しやすい」構造になっている
BtoBでは特に重要です。資料を読む本人が、決裁者とは限りません。
売れる資料は、
上司にどう説明すればいいか
反対されたとき、どう答えるか
よく出る質問への想定回答
が、暗黙のうちに組み込まれています。つまり、資料そのものが営業代行をしている状態です。
営業資料で受注が決まらない本当の原因
ここまで読むと見えてきます。受注しない理由は、資料のクオリティ不足ではありません。
資料の役割を間違えていることです。
説明するための資料になっている
理解で止まる設計になっている
決断までの道筋が描かれていない
どれだけ褒められても、この状態では受注にはつながりません。
売れる資料は「営業の覚悟」が反映されている
最後に一番大切な話をします。売れる資料には、営業の覚悟がにじみ出ています。
この顧客は、今やるべきだ
やらない方がリスクだ
その理由を、逃げずに伝える
このスタンスがあるからこそ、資料は単なる説明物ではなく、決断を後押しする武器になります。
営業資料は、褒められるために作るものではありません。決めてもらうために作るものです。
もし、「資料は評価されるのに売れない」という状態が続いているなら、それは改善の余地があるというサインです。
資料は、営業の代弁者です。その役割を正しく与えたとき、同じ資料でも、結果は驚くほど変わります。





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