営業あるある価格の話をした瞬間、空気が変わるあの感じ
- rmatsumoto9214

- 12 分前
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営業あるある価格の話をした瞬間、空気が変わるあの感じ
値段で負ける営業、勝つ営業の決定的な違い
それまで和やかだった商談の空気が、価格を口にした瞬間、ふっと冷える。相手の表情が一瞬止まり、視線が泳ぎ、「なるほど……ちょっと高いですね」という一言が落ちる。
この瞬間の空気感は、営業をやったことがある人なら身体で覚えています。そして多くの営業が、ここでこう感じます。
・やっぱり価格か・もう厳しいかもしれない・値下げの話をした方がいいだろうか
しかし結論から言えば、価格の話で空気が変わる商談は、価格が原因ではないケースが大半です。値段で負ける営業と、値段が理由でも勝つ営業の差は、この瞬間よりもずっと前から生まれています。
「高いですね」は価格の評価ではない
まず冷静に整理しましょう。顧客が言う「高いですね」は、必ずしも金額そのものを否定しているわけではありません。
多くの場合、その言葉の正体は、
その価格に納得する理由がまだ足りない
社内で説明する材料が揃っていない
その金額を払う覚悟がまだできていない
こうした未整理の違和感の表現です。
つまり、価格は問題のように見えて、実は結果でしかない。価格の瞬間に空気が変わる商談は、それ以前の段階で「価値の積み上げ」が足りていないのです。
値段で負ける営業に共通する思考パターン
価格でつまずく営業には、かなり共通した特徴があります。
① 価格を“最後の関門”だと思っている
多くの営業が、
提案内容が良ければ
関係性ができていれば
あとは価格だけ
と考えています。しかし顧客にとって価格は、最後ではなく、最初から無意識に存在している判断軸です。
価格の話を「最後にまとめて」出すほど、顧客の頭の中では突然の現実として重く響きます。
② 自分でも「高いかもしれない」と思っている
これは非常に重要なポイントです。
営業自身が心のどこかで、
・ちょっと高めかな・他と比べたら高いかも・この価格、通るかな
と思っていると、その不安は必ず言葉や間に滲みます。顧客は驚くほど正確に、それを感じ取ります。
結果として、価格を言った瞬間に空気が変わるのです。
③ 価格を説明する準備ができていない
価格に対する説明が、
原価や工数の話
他社比較
値引き前提の条件提示
になっている場合、価格は「説得されるもの」になり、納得ではなく防御反応を生みます。
値段で勝つ営業は、価格を“怖がっていない”
一方で、価格の話をしても空気が変わらない営業がいます。むしろ、価格を出したことで商談が前に進む営業です。彼らには明確な共通点があります。
① 価格の前に「判断基準」を共有している
値段で勝つ営業は、価格を出す前に必ずこうした話をしています。
何を重視して選ぶのか
安さを優先するのか、成果を優先するのか
失敗した場合、何が一番困るのか
これにより、価格を見る“物差し”を顧客と揃えているのです。
物差しが揃っていれば、高い・安いではなく、「妥当かどうか」で価格が判断されます。
② 価格を“コスト”ではなく“投資”で語っている
値段で勝つ営業は、価格を単体で語りません。
この投資で何が変わるのか
何を防げるのか
どのリスクを減らせるのか
こうした未来の変化とセットで提示します。結果として価格は、「払うもの」ではなく「選ぶもの」になります。
③ 値下げを前提にしていない
価格で勝つ営業ほど、実は値下げのカードを安易に切りません。
なぜなら、値下げは価格への違和感を解消する行為ではなく、価値説明を放棄する行為だからです。
彼らは、
なぜこの価格なのか
なぜこの形が最適なのか
を、淡々と、しかし自信を持って説明します。その姿勢が、「この人から買っても大丈夫」という安心感につながります。
価格の瞬間に空気が変わる商談は、設計ミスである
ここまで読んでいただくと分かる通り、価格の話で空気が変わるのは偶然ではありません。
価値が十分に共有されていない
判断基準が揃っていない
価格が突然“現実”として出てくる
この商談設計のズレが、あの独特の沈黙を生みます。
逆に言えば、商談の設計を変えれば、価格は怖い話題ではなくなります。
値段で勝つ営業は「価格」を信じている
最後に一番大切なことをお伝えします。値段で勝つ営業は、自分が提示する価格を心から信じています。
それは傲慢さではなく、顧客の課題と向き合い、必要な価値を積み上げたという確信です。
だから、価格を言うときに空気が変わらない。変わったとしても、慌てない。価格の話を、逃げずに扱える。
営業は、値段を下げる仕事ではありません。納得できる理由を一緒につくる仕事です。
価格の瞬間が怖くなくなったとき、営業は一段、楽になります。そして不思議なことに、その頃から値段で負けなくなります。





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