新規営業を始めても3か月でやめてしまうあるある
- 1 日前
- 読了時間: 7分

新規営業を始めても3か月でやめてしまうあるある
成果が出る前に営業活動を止めてしまう企業の共通点とは
「新規営業を始めたけれど成果が出ないので止めることにした。」「営業代行をお願いしたが期待した結果が出なかった。」「展示会にも出展したし、営業メールも送った。それでも受注につながらなかったので別の方法を考えている。」
このような話は、営業コンサルティングの現場で数え切れないほど耳にします。
新規顧客を獲得するために営業活動を始めたものの、
思うような成果が出ないまま数か月で方向転換してしまう企業は決して少なくありません。
しかし、本当に営業活動に問題があったのでしょうか。
それとも、成果が出る前に営業活動を止めてしまったことが原因なのでしょうか。
実は、新規営業で成果を出せない企業には共通点があります。
それは「営業活動を始めること」には力を入れる一方で、「継続すること」を軽視してしまうことです。
営業活動は短距離走ではありません。
市場との関係を築き、見込み顧客との信頼を積み重ねながら成果へ結び付ける長期的な取り組みです。
その本質を理解しないまま短期間で結果を求めると、
成果が見え始める直前で営業活動を止めてしまうという非常にもったいない状況が生まれてしまいます。
新規営業は「すぐ成果が出る」という誤解
新規営業を始める際、多くの企業は「3か月あれば何件か受注できるだろう」と考えます。
もちろん、商品やサービス、ターゲット市場によっては短期間で成果が出ることもあります。
しかし、特にBtoB営業ではそのようなケースは決して多くありません。
企業は新しい取引先を選ぶ際、情報収集を行い、複数社を比較し、
社内で検討し、予算を確認し、決裁を経て導入を決定します。
高額な設備投資やコンサルティングサービスであれば、
その検討期間は半年から一年以上に及ぶことも珍しくありません。
つまり、新規営業を始めて数か月で成果が見えないことは異常ではなく、
むしろ自然な流れなのです。
それにもかかわらず、「問い合わせが来ない」「契約が決まらない」という理由だけで
営業活動を止めてしまえば、積み重ねてきた信頼や接点まで失うことになります。
成果が出る企業は「営業活動」ではなく「営業プロセス」を見ている
新規営業が続かない企業では、「受注件数」だけを成果指標にしていることが少なくありません。
もちろん、最終的な目的は受注です。
しかし、受注だけを評価基準にすると、成果が出るまでの期間は「何も成果がない」と感じてしまいます。
一方で成果を出している企業は、営業活動を細かく分解して管理しています。
ターゲット企業の選定は進んでいるか、営業リストは充実しているか、
アポイント率は改善しているか、商談件数は増えているか。
提案数は増えているか、決裁者との接点は持てているか。
これらのプロセスを確認しながら改善を繰り返しているため、
たとえ受注まで時間がかかっても営業活動を継続できます。
営業とは、受注という結果だけを見る仕事ではありません。
成果へ至るまでのプロセスを改善し続ける仕事なのです。
新規営業は「信頼の積み重ね」で成果が生まれる
新規顧客は、一度の営業電話や一度の訪問だけで契約することは多くありません。
初回は会社を知る、二回目でサービスを理解する、三回目で相談する。
四回目で社内検討が始まる、五回目で契約につながる。
もちろん、すべてがこの流れではありませんが、
多くのBtoB営業では接点を重ねながら信頼を築いていきます。
ところが、成果が出ない企業は一度断られると「ニーズがなかった」と判断し、
営業活動を終えてしまいます。
しかし、お客様は「今は必要ない」と言っているだけで、
「永遠に必要ない」と言っているわけではありません。
半年後に新しいプロジェクトが始まるかもしれません。担当者が変わるかもしれません。
競合サービスに不満を感じるかもしれません。
営業活動を継続していれば、そのタイミングで相談を受ける可能性があります。
営業とは、タイミングを待つ仕事でもあるのです。
営業活動を止めるたびにゼロからやり直しになる
営業活動を3か月ごとに止めてしまう企業では、「今年はテレアポ」
「来年は広告」「その次は展示会」と施策が次々に変わります。
一見すると積極的にチャレンジしているように見えますが、
実際には営業資産が積み上がっていません。
営業リストも育たない、見込み顧客との関係も続かない。
営業ノウハウも蓄積されない、改善データも残らない。
つまり、新しい施策を始めるたびにゼロからスタートしている状態です。
一方で成果を出している企業は、一つの営業活動を継続しながら改善を積み重ねています。
営業メールの開封率を改善する、アポイント率を改善する。
提案資料を改善する、ホームページを改善する。
展示会後のフォローを改善する。
こうした小さな改善が積み重なり、大きな成果へつながっていくのです。
継続できる企業には営業戦略がある
営業活動が長続きしない最大の理由は、営業戦略がないことです。
「とりあえず営業してみよう。」「まずは電話してみよう。」
このようなスタートでは、成果が出なかったときに改善の方向性が分かりません。
しかし営業戦略が明確であれば、
どの市場を狙うのか、どの業界を優先するのか。
どんな課題を解決するのか、どのような価値を提供するのか。
どのくらいの期間で成果を目指すのか。
こうした指針があるため、短期的な結果だけで判断することがなくなります。
営業活動とは、戦略に基づいて改善を続ける経営活動なのです。
経営者が焦るほど営業活動は止まりやすい
中小企業では、売上へのプレッシャーから経営者自身が焦ってしまうことがあります。
「まだ成果が出ないのか。」「この営業方法は失敗ではないか。」
「もっと早く売れる方法はないのか。」
この気持ちはよく理解できます。
しかし、その焦りによって営業活動を止めてしまえば、
これまで積み重ねてきた努力も信頼も失われてしまいます。
営業活動には適切な評価期間があります。
例えば、ターゲット市場への認知が広がるまでに数か月、
商談が成熟するまでに数か月、契約までさらに数か月かかることもあります。
だからこそ、経営者は短期的な売上だけを見るのではなく、
営業プロセスが改善しているかどうかを冷静に確認することが重要です。
まとめ 新規営業は「続けた会社」が最後に成果を手にする
新規営業は、一度や二度の営業活動で結果が出るものではありません。
市場との接点を増やし、見込み顧客との信頼関係を築き、
営業活動を改善しながら継続することで、少しずつ成果が積み上がっていきます。
成果が出ない企業の多くは、営業活動そのものが間違っているのではなく、
成果が現れる前に営業を止めてしまっています。
その結果、せっかく築き始めた顧客との関係や営業ノウハウがリセットされ、
再びゼロからのスタートを繰り返しています。
一方で、成果を出し続ける企業は、営業活動を短期的な施策ではなく、
中長期的な経営戦略として捉えています。
営業プロセスを見える化し、小さな改善を積み重ね、
継続的に市場との接点を持ち続けることで、新規顧客の獲得を実現しています。
もし現在、「新規営業を始めたが思うような成果が出ない」と感じているのであれば、
営業活動を止める前に一度立ち止まって考えてみてください。
本当に営業方法が間違っているのでしょうか。
それとも、成果が見え始める直前で諦めようとしているだけなのでしょうか。
営業に魔法のような近道はありません。
しかし、正しい営業戦略のもとで改善と継続を積み重ねた企業だけが、
市場から信頼を獲得し、安定した新規顧客の獲得と持続的な売上成長を実現しています。
新規営業で最後に成果を手にするのは、最も早く始めた会社ではありません。
成果が出るまで諦めずに改善を続けた会社なのです。





コメント