営業あるある紹介営業のはずが、なぜか一番厳しい商談になる現象
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営業あるある紹介営業のはずが、なぜか一番厳しい商談になる現象
「紹介あるある」に潜む落とし穴
「今回は紹介です」この一言を聞いた瞬間、営業の肩の力は少し抜けます。既存顧客や信頼している知人からの紹介であれば、警戒心も低く、話もスムーズに進む。少なくとも、飛び込みや完全新規よりは楽なはず。
ところが現実はどうでしょうか。
紹介の商談に限って、やけに質問が細かい。価格にもシビア。比較も容赦ない。結果として、一番消耗し、一番神経を使い、しかも受注しない。
営業経験が長い人ほど、この矛盾した現象を何度も体験しています。なぜ紹介営業は、ときに通常案件以上に厳しい商談になるのか。そこには、紹介特有の構造的な落とし穴があります。
「紹介=前向き」は営業側の思い込み
まず最初に整理すべき前提があります。紹介されたからといって、前向きとは限らないという事実です。
紹介が生まれる背景は、実にさまざまです。
紹介者が善意でつないだ
断りきれず話を聞くことになった
情報収集の一環として名前が出た
紹介者の意図と、紹介先の温度感は、必ずしも一致していません。
しかし営業側は、「紹介=ある程度決まっている」「信頼は担保されている」と、無意識にハードルを下げます。ここから、ズレが始まります。
紹介商談が厳しくなる三つの構造
紹介営業が難航するのには、明確な理由があります。
① 期待値が最初から異常に高い
紹介案件では、営業は紹介者の“看板”を背負って商談に臨みます。
「〇〇さんが勧めるなら相当いいはず」
「普通以上の何かがあるだろう」
この期待値は、新規営業よりもはるかに高い。だからこそ、少しでもズレると、
思ったほどではない
そこまでではない
という厳しい評価に一気に傾きます。
② 比較が前提の商談になっている
紹介先の多くは、すでに他社も見ています。
紹介は、検討リストに入る“きっかけ”に過ぎません。決定理由ではない。
そのため、
他社との違い
なぜここを選ぶべきか
紹介者との関係を除いた合理性
これらを、通常以上にシビアに見られます。
③ 断りづらいからこそ、厳しくなる
皮肉な話ですが、紹介商談では、「簡単に断れない」心理が働きます。
紹介者の顔を立てたい。関係性を壊したくない。だから、はっきり断る代わりに、
条件を細かく詰める
価格に強く出る
要求水準を上げる
こうして、無意識のうちに商談は厳しさを増していきます。
成果が出ない営業がやりがちな紹介対応
紹介案件で失敗しやすい営業には、共通点があります。
初回から売りに行ってしまう
紹介者の名前に頼りすぎる
温度感の確認を省略する
紹介という言葉に甘え、本来やるべき基本動作を飛ばしてしまうのです。結果として、期待と現実のギャップが一気に噴き出します。
できる営業は「紹介の質」を最初に見極める
成果を出す営業は、紹介を“特別扱い”しません。むしろ、通常以上に慎重に扱います。
商談前、もしくは冒頭で必ず確認します。
なぜ紹介されたのか
何を期待されているのか
今回の相談は、比較検討なのか、課題解決なのか
この確認があるだけで、商談の難易度は大きく下がります。
紹介営業で本当に重要なのは「紹介者」への配慮
もう一つ重要な視点があります。紹介営業は、紹介先だけを見ていてはいけません。
本当に大切なのは、紹介者との関係性をどう守るかです。
無理に売ろうとして関係を壊すより、誠実に状況を整理し、
今回は合わない
時期が違う
他の選択肢の方が良い
と判断することが、結果的に次の紹介につながります。
紹介営業は「楽な営業」ではなく「試される営業」
最後にお伝えしたいのは、紹介営業は近道ではないということです。
むしろ、
実力
設計力
誠実さ
これらが、通常以上に問われる営業です。
紹介だからこそ、言い訳は通用しない。紹介だからこそ、価値が曖昧だと一瞬で見抜かれる。
だから厳しい。しかしだからこそ、本物の営業力が身につく。
紹介営業がうまくいくようになったとき、あなたの営業は、一段、安定したフェーズに入っています。





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