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IT企業が製造業営業で苦戦しやすいポイント

  • 12 分前
  • 読了時間: 4分
IT企業が製造業営業で苦戦しやすいポイント

IT企業が製造業営業で苦戦しやすいポイント

IT企業が製造業向けに営業を始めると、最初に驚くことがあります。

それは、「良いシステムなのに、思ったより進まない」ということです。


例えば、

・DX提案・業務改善・AI活用・見える化・自動化など。

提案内容としては非常に合理的。


実際、技術的にも優れているケースは多いです。

それでも、製造業営業では苦戦することがあります。


なぜか。そこには、“IT業界と製造業の前提の違い”

があります。


製造業は「決裁構造」がかなり独特

まず、IT企業が最初に戸惑いやすいのがこれです。

製造業は、“関係者が多い”です。


例えば、

・現場・製造技術・品質・生産管理・情報システム・購買・経営層

など、多くの部署が関わります。

つまり、「良い提案=即決」になりにくい。


IT企業は「合理性」で進めようとしやすい

IT側は、「効率化できます」「データ活用できます」「工数削減できます」

という説明をします。


もちろん正しい。ただ製造業では、“現場が本当に回るか”

が非常に重要です。


つまり、合理性だけでは動かない。製造業は「現場優先」が強い

ここはかなり大きな違いです。


製造業では、“現場が止まらないこと”が最優先です。

例えば、

システム上は効率化できても、

・入力増える・運用変わる・教育必要・トラブル時不安

があると、慎重になります。

なぜなら現場では、「止まるリスク」が非常に重いからです。


「便利そう」だけでは導入されにくい

IT業界では、新機能や新技術への感度が高い。

一方、製造業では、“安定稼働”が非常に重視されます。


つまり、「最新だから」より、「本当に回るのか」を見ています。

ここを理解しないと、提案が刺さらないことがあります。


専門用語が、逆に距離を作る

IT企業側がやってしまいやすいのがこれです。

例えば、

・API・クラウドネイティブ・RPA・SaaS・データレイク

など。


IT側では普通でも、製造業現場では、「つまり何が変わるの?」

になることがあります。


製造業側が欲しいのは「技術説明」ではない

現場が知りたいのは、

・作業減るのか・ミス減るのか・止まらないのか・引き継げるのかです。


つまり、“技術”ではなく“結果”を見ている。

だから強いIT営業は、専門用語を減らします。


製造業営業は「信頼形成」が長い

ここもIT企業が驚きやすい部分です。

製造業では、“まず関係性”を重視する会社が多い。


つまり、

・この会社は大丈夫か・継続対応できるか・トラブル時逃げないか

をかなり見ています。


特に製造現場は、導入後の影響範囲が大きい。

だから慎重になります。


「売る」より「理解する」が重要

IT企業側は、機能説明に集中しやすい。でも製造業営業では、“まず現場理解”

がかなり重要です。


例えば、

・どんな流れで動いているか・誰が困っているか・何が属人化しているか・どこで止まりやすいか

を理解する。

ここが浅いと、「分かってないな」が伝わります。


製造業は「改善文化」が強い

実はここは、日本製造業の面白い部分です。

現場には、カイゼン・標準化・再発防止の文化があります。


つまり、“現実運用”をかなり重視している。

だから、理論上便利でも、運用崩れる提案には慎重です。


強いIT企業は「翻訳」が上手い

製造業営業が上手いIT企業には共通点があります。

それは、“技術を現場言語に変換できる”ことです。


例えば、「リアルタイムデータ活用」ではなく、

「確認電話が減ります」と言える。

ここが非常に大きい。


最後に

IT企業が製造業営業で苦戦しやすいのは、技術不足ではありません。

むしろ多くの場合、“前提理解”です。


決裁構造・現場優先文化・専門用語ギャップ・信頼構築

これらは、製造業営業では非常に重要です。


そして実際には、“良いシステムを作る力”以上に、“現場を理解する力”

のほうが、導入成功を左右することも多い。


製造業DXとは、単なるIT導入ではない。

ある意味、“異文化コミュニケーション”なのかもしれません。


 
 
 

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