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「この会社、営業の問題じゃない…」と感じる瞬間

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

「この会社、営業の問題じゃない…」と感じる瞬間

「この会社、営業の問題じゃない…」と感じる瞬間

売れない原因が“商品・組織”にあるケースと、現場営業ができる現実的な打ち手

商談を重ねても、手応えはあるのに決まらない。アポイントは取れる。提案も刺さっているように見える。

それでも受注率が上がらない。

そのとき、現場営業の頭に浮かぶ本音があります。


――これ、営業の問題じゃない。

もちろん、営業は自責で考えるべき職種です。しかし、すべてを「営業力不足」で片づけるのは危険です。

売れない原因が、商品設計や組織構造にあるケースは、想像以上に多いのです。


売れない原因が商品側にあるケース

① 差別化が言語化できない

「品質が良い」「実績がある」

それ自体は強みではありません。競合も同じことを言っています。

営業がどれだけ努力しても、“違い”が曖昧なら価格競争になります。

営業が苦しいのは、武器が弱いからです。


② ターゲットと提供価値がズレている

本来は大企業向けの設計なのに、中小企業に売ろうとしている。高度な提案なのに、価格感が合っていない。

市場と設計が合っていないと、営業は無理な説明を強いられます。


③ 成果が見えにくい商品

効果が長期的。数値化しにくい。導入後の評価軸が曖昧。

この状態では、決裁が通りにくい。

営業は“期待値”で戦うしかなくなります。


売れない原因が組織側にあるケース

① 納品・サポート体制が弱い

商談で前向きでも、「運用が大変そう」と感じられた瞬間に止まります。

営業が約束しても、社内が応えられなければ信頼は積めません。


② 意思決定が遅い

見積もりに時間がかかる。社内承認フローが複雑。

顧客の熱が冷める原因になります。


③ 成功事例が共有されていない

実績はあるのに、営業が使える形で整理されていない。

これは非常にもったいない。


それでも営業はどう動くべきか

ここが本題です。

「商品が悪い」「組織が弱い」と嘆くだけでは、何も変わりません。

現場営業ができる現実的な打ち手は、三つあります。


打ち手①:売れる条件を特定する

まずやるべきは分析です。

・どの業界では決まっているか・どの規模なら受注率が高いか・どんな課題を持つ企業は決まりやすいか

売れないのではなく、“条件が狭い”だけかもしれません。

営業は、市場の翻訳者です。

売れるゾーンを特定できれば、勝率は上がります。


打ち手②:価値の再定義を提案する

商品そのものを変えられなくても、“見せ方”は変えられます。

例えば、

・包括提案をやめ、特定課題特化型にする・フルパッケージではなく段階導入にする・成果定義を短期指標に落とす

営業は現場で最も市場に近い存在です。

違和感を感じているなら、それは改善のヒントです。


打ち手③:社内に構造提案をする

勇気が要りますが、重要です。

・競合比較の整理・受注・失注理由のデータ化・顧客の生の声の共有

感情論ではなく、データで提案する。

「営業が大変です」ではなく、「この構造だと失注率が〇%上がっています」と伝える。

経営は構造で動きます。


営業が“越境”する瞬間

営業は本来、販売職です。しかし成熟した営業は、組織改善にも関わります。

なぜなら、一番顧客の声を聞いているのが営業だからです。

売れない原因に気づけるのも、営業だけ。

現場で感じる違和感は、宝です。


ただし、線引きも必要

一方で、すべてを背負う必要はありません。

商品改良に時間がかかる場合、ターゲットを変える選択もあります。

勝てる場所で戦う。これは逃げではなく、戦略です。


経営視点での再定義

売れない原因を営業責任にする組織は、長期的に弱くなります。

逆に、

・営業の声を吸い上げる・商品改善に活かす・成功事例を横展開する

この循環がある組織は強い。

営業は“末端”ではありません。市場の最前線です。


最後に

「この会社、営業の問題じゃない…」

そう感じた瞬間は、責任逃れではありません。

視野が広がった証です。

しかし大切なのは、その気づきを“行動”に変えること。

・売れる条件を特定する・価値を再設計する・構造改善を提案する

営業は売る人ではなく、市場と組織をつなぐ人です。


商品や組織に課題があっても、できることはあります。

そしてその一歩が、会社を変える起点になるかもしれません。

売れない理由に気づける営業は、やがて組織の中核になります。

違和感は、成長の入り口です。

そこから目を逸らさず、現実的に一歩ずつ動ける人が、本当に強い営業です。


 
 
 

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