在庫は本当に「悪」か?
- rmatsumoto9214

- 8月1日
- 読了時間: 2分

在庫は本当に「悪」か?
在庫は売上の源泉でありつつ、リスクの温床でもあります。商品がなければ売上は立ちませんが、持ちすぎれば以下のような問題が発生します。
● 在庫がもたらす主なデメリット
キャッシュフローを圧迫
→ 仕入れに現金が必要なため、売れるまで資金が寝る
陳腐化・劣化リスク
→ 特にトレンド商材・食品・工業部品などでは致命的
保管コストの増大
→ 倉庫代・人件費・保険料などの固定費化
経営判断を鈍らせる
→ 在庫があるから売らなきゃ…と価格競争に巻き込まれる
つまり、「売れるか分からない在庫」は資産ではなく潜在的な負債です。
■ “持たない経営”が中小企業に有利な理由
中小企業は資金・人材・スペースのいずれも限られます。大企業のようなスケールメリットが効かない分、**在庫を極力減らす(=資金拘束を最小限にする)**ことが、機動力と収益性を高める最善策です。
● 持たない経営がもたらすメリット
キャッシュが自由に使える
商品回転率が向上する
売れ筋分析がシビアになり、売上構成が改善される
資金繰りが予測しやすくなる
■ 持たない経営を実現する在庫管理の実践策
ここからは実務的に、在庫を減らしつつも販売機会を逃さない方法を紹介します。
1. ジャストインタイム方式(JIT)
必要な時に必要な分だけ仕入れる。飲食業・小売業などで効果的。
仕入先と密な関係構築が必須
IT連携(発注自動化)によるリアルタイム補充がカギ
2. ドロップシッピング・受注生産型モデル
在庫を持たず、注文を受けてから生産または出荷。
EC業界、アパレル、ハンドメイド商品に適性あり
リードタイムのマネジメントが必要
3. ABC分析による在庫分類管理
在庫を「よく売れるA」「そこそこ売れるB」「滅多に売れないC」に分類し、Aだけ常備、Bは最小限、Cは都度仕入れにする。
売上データを活用し、継続的に更新
4. キャッシュフロー中心の経営指標化
利益よりも「現金が残るか」に軸足を置く経営体制へシフト
在庫購入前に回収見込みをシミュレーション
資金繰り表に在庫の動きを反映させる習慣化
■ まとめ:「在庫=悪」ではなく、「過剰な在庫=悪」
在庫は適正であれば商機を逃さず、顧客満足も向上します。しかし、「売れる見込みが薄い在庫」「惰性で抱えた在庫」は、キャッシュを腐らせる“経営の老廃物”です。
中小企業は大企業のように「在庫で勝負」するのではなく、軽量で俊敏な“持たない経営”で差別化を図るべきです。在庫を「持たない」ことで、あなたの会社に「自由」が戻ってきます。



コメント