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初回訪問を次の商談につなげるために必要なこととは?

11 分前
読了時間: 9分
初回訪問を次の商談につなげるために必要なこととは?

初回訪問を次の商談につなげるために必要なこととは?

アポイントは取れたのに、その後が続かない新規営業あるある

新規開拓営業をしていると、「アポイントを取ること」そのものが大きな目標になりがちです。電話やメール、問い合わせ、展示会、紹介など、さまざまな方法でようやく面談の機会をつくり、「まずは会っていただけることになった」と喜んだ経験がある営業担当者も多いでしょう。


しかし、実際に営業活動を続けていると、次のような悩みにぶつかります。

初回訪問はできたものの、その後に連絡しても反応がない。訪問時は話を聞いてくれたのに、「何かあれば連絡します」と言われて終わってしまった。こちらから何度か連絡するものの、次の商談につながらない。

これは、新規営業で非常によくある「営業あるある」です。


そして、多くの企業が「アポイント獲得数は増えているのに、新規受注が増えない」という課題を抱える原因の一つでもあります。せっかく時間とコストをかけて獲得したアポイントが、一度の訪問だけで終わってしまえば、新規開拓の効率は大きく下がってしまいます。


では、初回訪問を次の商談につなげるためには、何が必要なのでしょうか。

重要なのは、初回訪問を「会社や商品を紹介する場」と考えるのではなく、

次の具体的なアクションを生み出す場として設計することです。


アポイントを取ることが目的になっていないか

新規営業では、どうしても「アポイントを取る」という目標が先行します。営業担当者の活動量を管理する際にも、電話件数や訪問件数、アポイント数が指標になるため、アポイントを獲得した時点で一つの仕事を終えたような感覚になることがあります。


しかし、本来、アポイントはゴールではありません。

新規顧客との取引を開始するための、最初の入口に過ぎません。

ここを間違えると、初回訪問も「せっかく会ってもらえたのだから、自社のことをしっかり説明しよう」という発想になりやすくなります。


その結果、会社案内や商品説明を一通り終え、お客様から「わかりました」「参考にしておきます」と言われて商談が終了します。


営業担当者としては、丁寧に説明できたつもりでも、お客様から見れば「営業会社が商品紹介に来た」という印象しか残っていないかもしれません。


次につながる商談にするためには、初回訪問の目的を明確にする必要があります。

それは、必ずしもその場で受注を獲得することではありません。お客様の現状や今後の方向性を理解し、自社との接点を見つけ、次に話す理由をつくることです。


「良い商談だったのに続かない」本当の理由

営業担当者から「初回訪問はとても良い雰囲気だった」「担当者の方も興味を持ってくれていたと思う」という話を聞くことがあります。


しかし、雰囲気が良いことと、次の商談につながることは別です。

お客様が感じよく対応してくれたとしても、それだけで「次も会いたい」と思っているとは限りません。


特に新規営業では、相手は日々多くの業務を抱えています。営業担当者との面談が悪くなかったとしても、自社にとって優先度が高いテーマでなければ、そのまま日常業務の中に埋もれてしまいます。


そのため、初回訪問の最後に「また何かありましたらお願いします」と伝えるだけでは、次につながる可能性は低くなります。


「何かあれば」という状態は、お客様に判断を委ねている状態です。

お客様には、お客様自身の仕事があります。新しい取引先を探すことが最優先の業務でない限り、自ら積極的に営業会社へ連絡をすることは多くありません。

だからこそ営業担当者が、「次に何をするのか」を具体的に設計する必要があります。


初回訪問では「次に話すテーマ」を見つける

次の商談につなげるために重要なのは、初回訪問の中で「次に話すべきテーマ」を見つけることです。

例えば、お客様との会話の中で「今後、この分野を強化したい」「新しい製品の開発を進めている」「既存の仕入先について課題を感じている」といった話が出てきたとします。

その場ですべてを解決する必要はありません。


むしろ、「その件について、弊社でもお役に立てる可能性があるので、一度社内で整理して改めてご提案してもよろしいでしょうか」と次の機会につなげることができます。


また、すぐに自社の商品と結びつかない場合でも、「今後その取り組みが進んだ際には、どのような課題が出てきそうですか」と話を深掘りすることで、将来的な接点を見つけることができます。

大切なのは、初回訪問を一回限りの説明会にしないことです。


お客様の話の中から、次に会う理由を見つける。これが新規営業における初回商談の大きな役割です。

ヒアリングが浅いと、フォローする理由がなくなる

初回訪問の後、営業担当者が「さて、次は何を連絡しよう」と困ってしまうケースがあります。

これは、多くの場合、初回訪問で十分なヒアリングができていないことが原因です。


会社概要や商品の説明に時間を使いすぎると、お客様の事業や課題、今後の予定について聞く時間が少なくなります。その結果、訪問後に残る情報は「会社案内を渡した」「商品を紹介した」という内容だけになります。


これでは、次回の連絡も「その後いかがでしょうか」「何かお困りのことはありませんか」といった曖昧なものになってしまいます。

一方で、お客様の状況を具体的に聞けていれば、フォローの内容も変わります。


「先日お話しいただいた新製品について、その後の進捗はいかがですか」「以前お伺いした課題について、参考になる事例をお持ちしました」「御社が今後強化される市場について、少し情報を整理しました」と、相手との会話を踏まえた連絡ができるようになります。

営業のフォローとは、単に定期的に連絡することではありません。


前回の会話を次の会話につなげることです。

そのためにも、初回商談では、お客様の現在だけでなく、今後の予定や変化についても聞いておくことが重要です。


商談の最後に「次回アクション」を決める

初回訪問を次につなげる最もシンプルで効果的な方法は、商談が終わる前に次のアクションを決めることです。「また連絡します」ではなく、「○○について整理して、来週一度ご連絡します」「新しい事例をご紹介したいので、来月改めてお時間をいただけますか」と、具体的な約束をつくります。

理想は、次回の面談日程まで決めることです。


もちろん、初回訪問ですぐに次回アポイントが取れない場合もあります。しかし、少なくとも「何について」「いつ頃」「どのように」連絡するのかを共有しておくことで、その後のフォローが自然になります。


例えば、「現在の設備更新については秋頃に具体的な検討をされる予定とのことでしたので、その時期に改めて情報交換させてください」と確認しておけば、数か月後に連絡する理由が明確になります。

営業担当者にとっても、次の行動が決まります。


新規営業で成果が安定しない企業ほど、商談後のフォローが営業担当者個人の判断に任されていることがあります。「興味がありそうだったから連絡する」「忙しそうだったから少し様子を見る」という感覚的な判断だけでは、せっかくの商談機会を活かしきれません。


商談の最後に次回アクションを決めることを営業の基本ルールにするだけでも、新規営業の継続率は大きく変わります。


初回訪問の後は「売り込み」ではなく「価値のある接点」をつくる

初回訪問後のフォローで注意したいのは、毎回「その後、ご検討いかがでしょうか」と営業色の強い連絡を繰り返さないことです。


お客様がまだ具体的な検討段階に入っていない場合、そのような連絡は負担になってしまうこともあります。

新規のお客様との関係は、一度会っただけではまだ始まったばかりです。だからこそ、すぐに売ろうとするよりも、「この営業担当者から話を聞く価値がある」と思ってもらうことが重要です。


業界の情報を提供する、関連する事例を紹介する、お客様が話していたテーマについて参考情報を届けるなど、相手にとって意味のある接点を継続していくことで、少しずつ信頼関係がつくられていきます。


特にBtoB営業や製造業の営業では、すぐに案件が発生するとは限りません。設備投資や新製品開発、取引先の変更など、具体的な動きが出るまでに数か月、場合によっては数年かかることもあります。


その間、お客様の記憶から消えず、「何かあれば相談してみよう」と思ってもらえる存在になることが、新規営業では大きな強みになります。


「次につながる営業」は、商談を一回で終わらせない

新規営業は、アポイントを獲得して、一度訪問すれば終わりという活動ではありません。

初回訪問でお客様を知る。次の訪問で課題や可能性を深掘りする。必要に応じて提案を行い、具体的な案件へつなげていく。このように、商談を段階的に進めていくことが重要です。


そのためには、営業担当者自身が「今回の商談で受注できなかったから失敗」と考えないことも必要です。初回訪問で具体的な案件がなくても、お客様の今後の計画を知ることができた、新しい課題を聞くことができた、次回の訪問理由ができたのであれば、それは次につながる重要な成果です。

営業活動を「受注したか、しなかったか」だけで評価すると、短期的な案件ばかりを追いかける営業になってしまいます。


一方で、「次の商談につながったか」「お客様との関係が一歩深まったか」という視点を持つことで、将来の売上につながる営業活動を積み重ねることができます。


まとめ|アポイントの先にある「次の約束」をつくる

「アポイントは取れたのに、その後が続かない」という悩みは、新規営業に取り組む多くの企業が抱える課題です。

しかし、初回訪問が続かない原因は、アポイントの質だけにあるわけではありません。初回商談の目的が曖昧で、会社説明や商品紹介だけで終わってしまい、次につながる理由をつくれていないことが大きな原因です。


初回訪問で重要なのは、すべてを提案することではありません。まずお客様のことを知り、現在の課題や今後の方向性を理解し、その中から次に話すテーマを見つけることです。


そして商談の最後には、「またお願いします」で終わらせるのではなく、次に何をするのかを具体的に決めることが大切です。


アポイントを取ることが新規営業のゴールではありません。初回訪問から次の商談へ、次の商談から具体的な提案へと、一つひとつ前に進めていくことが新規開拓の本質です。


せっかく獲得したアポイントを一度きりの訪問で終わらせないためにも、次回の商談を「お願いする」のではなく、お客様にとっても次に話す意味がある状態をつくることを意識してみてください。


営業の成果は、一回の素晴らしい商談だけで生まれるものではありません。お客様との対話を積み重ね、信頼をつくり、必要なタイミングで選ばれる関係を築くこと。その積み重ねこそが、新規営業を継続的な受注につなげる力になるのです。


 
 
 

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