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中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略SNS×インフルエンサー×ストーリー戦略の活用法

  • 執筆者の写真: rmatsumoto9214
    rmatsumoto9214
  • 6月18日
  • 読了時間: 3分

中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略  SNS×インフルエンサー×ストーリー戦略の活用法

中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略SNS×インフルエンサー×ストーリー戦略の活用法

日本の中小企業が海外展開を試みる際、「良い商品を届ければ売れるはず」という考えに留まってしまうことが多々あります。しかし、実際には“売る”ことよりも、“現地に残る(=根付く)”戦略こそが重要です。本記事では、SNS、インフルエンサー、文化翻訳の3軸を活かした「ストーリー型グローバル戦略」の実践法をご紹介します。


1. 「売れる」ではなく「語られる」商品に

海外展開で成功する商品は、単に品質が良いだけでなく、「語られる物語」を持っています。SNSは情報の伝播手段であり、インフルエンサーは“語り手”です。


ストーリーが顧客の心を動かす理由

  • 共感と背景:どのように作られ、誰が関わっているのかが重視される

  • 文化的意味づけ:「日本らしさ」ではなく「現地に響く翻訳」が必要

  • シェアされる要素:ビジュアル、エモーション、簡潔さが鍵


2. 「文化翻訳」とは?現地消費者に届く表現へ

文化翻訳 ≠ 直訳

たとえば、「和の癒し」や「自然との調和」は、日本では通じても、海外ではそのままでは伝わりません。重要なのは、現地文化の価値観に照らして再構成することです。


実践ポイント:

  • 市場調査 × ペルソナ設計:現地の“当たり前”を理解する

  • 言語だけでなく“感情の翻訳”を:安心、懐かしさ、驚き、誇りなど

  • 現地パートナーやローカルスタッフの声を活かす:ニュアンスを掴む


3. ローカルインフルエンサー活用のすすめ

大物インフルエンサーに頼るよりも、“地域密着型・信頼性重視”のミクロインフルエンサーとの協業が中小企業には効果的です。


中小企業向けのインフルエンサー活用例:

  • ナチュラルコスメメーカー × 地元のエコブロガー

  • 発酵食品ブランド × 現地の健康志向ママ層のInstagram

  • クラフト雑貨 × ローカル文化系YouTuber


実施手順:

  1. SNS検索・ハッシュタグ分析で候補を探す

  2. ダイレクトにアプローチ(DM・メール)

  3. 試供品・情報提供 → 投稿内容は“共創型”で依頼

  4. 投稿後のエンゲージ分析 →リピート協業を検討


4. SNSマーケティングのKPI設計とツール活用

「フォロワー数」ではなく「関係性の質」で測る

SNSのKPIは単純な数値だけでなく、**どれだけ“ストーリーが広がっているか”**に注目するべきです。


主なKPI指標:

  • インプレッション・リーチ(認知)

  • 保存数・シェア数(共感・拡散)

  • コメント率・DM件数(対話・関係性)

  • UGC(ユーザー生成コンテンツ)の発生数


活用ツール:

  • Canva / CapCut:ビジュアルと動画のクオリティを向上

  • Later / Buffer:投稿スケジュール管理

  • Notion / Trello:インフルエンサーとのやり取りや進行管理

  • Meta Business Suite / TikTok Analytics:効果分析


5. 実践事例:ある調味料ブランドの台湾展開

▶ 商品:伝統的な発酵だし調味料▶ アプローチ:

  • 台湾の「家庭料理×発酵食」人気に焦点

  • ローカルの料理研究家インフルエンサーとコラボし、「おばあちゃんの味に近い」と表現

  • 動画ストーリーで「日台の食文化共通点」を描く


  • ▶ 結果:

  • 投稿から3週間で台湾国内の自然食品店2社と商談

  • UGCが15件以上発生し、消費者の継続購入へ


まとめ:中小企業でも“文化を伝える武器”は持てる

海外展開で重要なのは、「商品×物語×現地感覚」を融合させること。SNSとインフルエンサー、文化翻訳の3つを柱に据えることで、大きな広告予算がなくとも、深く長く愛されるブランドづくりが可能です。

地道な一歩の積み重ねこそ、グローバル展開の成功の鍵です。世界は、あなたの“伝え方”を待っています。


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