中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略継続的に利益を生む「資産」としての海外展開
- rmatsumoto9214
- 6月4日
- 読了時間: 3分

中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略 継続的に利益を生む「資産」としての海外展開
🌏 “Export to expand”ではなく、“Expand to sustain.”単に海外で売ることが目的ではありません。継続的に利益を生む「資産」としての海外展開。その第一歩を、今日から始めましょう。
〇目次
なぜ今、中小企業こそ海外展開なのか?
自社の「USP」を棚卸しする理由
海外で評価されやすい「日本品質」とは
現地ニーズとの接点をどう探すか
実践ワークシート:あなたの海外展開準備度を可視化!
1. なぜ今、中小企業こそ海外展開なのか?
少子高齢化・人口減少という国内市場の天井感。中小企業こそ、早期に「市場の多角化」を意識すべき時代に入りました。
メリット
新たな収益源の確保
商品のブランド価値向上
技術やノウハウの評価によるプレミアム化
よくある誤解
「海外展開は大企業の話」→✖
「英語が話せないと無理」→✖
→ 正しくは:戦略があれば、リソースの小さな会社ほど柔軟に動ける。
2. 自社の「USP(独自価値)」を棚卸ししよう
「何を売るか」よりも「何が評価されるか」の視点が重要です。
USP棚卸しチェックリスト(例)
項目 | 自社の強み(◯/△/✖) | 補足 |
商品・サービスの独自性 | 例:他社にない製法、素材など | ◯ |
技術的な信頼性 | 特許、ISO取得、長年の製造実績など | ◯ |
ストーリー性 | 創業背景、職人のこだわり、地域資源 | △ |
継続性 | 安定した供給体制、再発注対応力など | ◯ |
ポイント:日本国内で「当たり前」でも、海外では「唯一無二」の可能性あり。
3. 海外で評価されやすい「日本品質」とは?
「メイド・イン・ジャパン」だから売れる、は過去の話。今、世界が求めているのは以下のような“深化した品質”です:
評価される要素 | 具体的内容 |
一貫性 | 品質のブレが少ない、安定供給 |
誠実性 | クレーム対応の真摯さ、説明責任 |
美意識 | シンプルかつ丁寧なデザイン |
環境意識 | SDGs対応、エコ素材、脱プラスチックなど |
ヒント:一つの強みを「物語化」することで、ブランドに昇華します。
4. 現地ニーズとの接点をどう探るか?
USPだけでは足りません。相手のニーズとの“交差点を見つける必要があります。
STEP1:ターゲット国の「消費者トレンド」を調査
SNS・現地レビュー・越境ECのレビューを読む
競合製品の価格帯・販売チャネルをチェック
STEP2:現地パートナー・在住者・バイヤーにヒアリング
STEP3:以下の現地ニーズ発見ワークシートを活用
【ワークシート】現地ニーズとの接点を探る3問ワーク
質問 | あなたの答え |
① 現地の消費者が困っていることは? | (例:忙しくてヘルシーな食事ができない) |
② あなたの商品・サービスがその課題にどう貢献できる? | (例:アーユルヴェーダ由来の即席健康スープ) |
③ “現地の言葉”で価値をどう伝えるか? | (例:“Easy. Natural. Energizing.” など) |
最後に:海外展開は「文化交流」でもある
売上の先にあるのは、「日本らしさ」が評価され、残ること。それが、グローバルに持続可能な企業価値を生み出す鍵です。
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