中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略中小企業の海外展開を「正しく始める」ための3つのステップ
- rmatsumoto9214
- 6月3日
- 読了時間: 3分

中小企業のための海外展開 実践ガイド売るだけじゃない、残すためのグローバル戦略中小企業の海外展開を「正しく始める」ための3つのステップ
「海外展開」と聞くと、まだまだ敷居が高く感じられる中小企業の方は多いのではないでしょうか。「拠点を持たないといけないの?」「膨大な投資が必要なのでは?」といった不安は、ごく自然な反応です。
しかし実際には、売るだけの展開から残すための戦略へと視点を変えることで、自社に適した形のグローバル展開は、もっと現実的になります。
中小企業の海外展開を「正しく始める」ための3つのステップをお届けします。
Step1:不安を解消する「最初の整理術」
海外展開は、「戦略」より先に「整理」から始まります。
まずは現状把握から
自社の強みと独自性(海外市場で通用し得るか?)
既存顧客との関係(グローバルニーズは潜んでいないか?)
社内リソースとサポート体制(人材、語学、物流体制は?)
ここではまだ、「行ける・行けない」を判断しなくて構いません。大切なのは、事業の“地図”を自分たちで描くことです。
整理のポイント:「国内で選ばれている理由」=「海外で挑戦する価値」
Step2:「進出=拠点設立」ではないという視点
多くの中小企業が、ここで足が止まります。
実は、海外展開には段階と選択肢があります。以下のように、「重い選択」だけが唯一の道ではないのです。
展開手法 | 特徴 | リスク/初期投資 |
輸出 | 海外バイヤー・EC経由など | 小〜中 |
現地パートナー連携 | 代理店、提携企業と協業 | 中〜高 |
自社拠点設立 | 販売所・工場・法人など | 高 |
自社に合う形を選ぶためには、「売り方」ではなく「届け方」に注目しましょう。
たとえば:
オンライン販売+現地のインフルエンサー連携
Tazaのようなプラットフォームを介したマーケットテスト
ジャパンブランド構築支援を活用した展示会出展のみ
海外展開は、「根を張る」前に「種を飛ばす」ことから。
Step3:成功企業に共通する初動の3つの特徴
以下は、海外展開を着実に進めた中小企業に共通する“初動”の特徴です。大手と違い、柔軟性とスピードが武器です。
① 「小さく始めて、大きく学ぶ」姿勢
一気に大規模投資せず、ミニマムな試験販売やマーケットテストを実施。→ 例:台湾市場に試験販売 → フィードバックを元にリブランディング
② 外部知見を早期に取り入れる
ジェトロ・中小機構・海外の現地商工会など、既存の知見を活用するスピード感。→ コンサルとの伴走型体制で意思決定を迅速化
③ 社内外の「共通言語」を整備
海外展開チームを社内で構築し、目的・方針を共有。「なぜ今、海外なのか」を全員が理解。→ 単なる販路拡大ではなく、「企業としての進化」を共有している企業は強い。
最後に:残るための戦略とは
売上を伸ばすだけでは、グローバルでは「残れない」時代。文化理解 × ローカル適応 × 自社の軸を持って、持続的なプレゼンスを築くことこそが「残る」戦略です。
今こそ、海外市場での“勝ち方”ではなく、“在り方”を見直すタイミングです。少しずつ、しかし確実に。「できる形」から始めてみませんか?
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