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問い合わせが来たから安心していたら、いつの間にか失注していたあるある

2 時間前
読了時間: 10分
問い合わせが来たから安心していたら、いつの間にか失注していたあるある

問い合わせが来たから安心していたら、いつの間にか失注していたあるある

反響営業でも取りこぼしが起きる原因と、適切なフォローの仕組み

「ホームページから問い合わせが来た」「展示会で興味を持っていただいた」「紹介を受けて商談につながった」。新規営業において、お客様から自社に興味を持って問い合わせをいただけることは、大きなチャンスです。


こちらから何度もアプローチをしてアポイントを獲得する新規開拓営業と比べれば、すでに一定の関心を持っているお客様との商談であるため、「受注につながる可能性が高い」と考える企業も少なくありません。

しかし、実際の営業現場では、こんなことが起こります。


問い合わせへの返信はした。商談も実施した。見積書も提出した。それなのに、その後お客様から連絡がなくなり、気がついたら他社に決まっていた。あるいは、久しぶりに連絡をしてみたところ、「もう別の会社にお願いしました」と言われてしまった。


「問い合わせがあったのだから、必要になればまた連絡をくれるだろう」と思っていたら、いつの間にか失注していた。

これは、反響営業に取り組む企業で非常によくある営業の取りこぼしです。


反響営業は、問い合わせが来た時点で営業活動が有利に進むことは間違いありません。

しかし、問い合わせが来たことと、受注が決まったことはまったく別の話です。


むしろ、問い合わせを獲得した後の対応やフォローの仕組みによって、せっかくの見込み顧客を失ってしまう企業も多くあります。


今回は、反響営業でも取りこぼしが起きてしまう原因と、新規顧客を確実に次の商談や受注につなげるためのフォローの仕組みについて考えてみます。


「問い合わせ=今すぐ購入したい」と思い込んでしまう

反響営業で最も起こりやすい勘違いの一つが、「問い合わせをしてきたお客様は、すぐに購入や発注を考えている」という思い込みです。


確かに、具体的な見積依頼や納期の相談など、明確な案件として問い合わせをいただくケースもあります。しかし、すべてのお客様が今すぐ発注先を決めようとしているわけではありません。


情報収集の段階かもしれません。複数の会社を比較している最中かもしれません。社内で検討が始まったばかりで、まだ具体的な条件が決まっていない場合もあります。また、半年後や一年後の計画に向けて、早い段階から情報を集めていることもあります。


このような状況を確認せず、問い合わせが来たからといって一度見積書を提出し、「あとは返事を待つ」という営業をしてしまうと、取りこぼしが起きやすくなります。


問い合わせは、お客様との営業活動のスタートです。

むしろ営業担当者が最初に確認すべきなのは、「何を求めて問い合わせをいただいたのか」だけではありません。「なぜ今、このタイミングで検討しているのか」「いつ頃までに判断する予定なのか」「他にどのような


選択肢を検討しているのか」といった、検討の背景や進捗を理解することが重要です。

お客様の検討状況がわからなければ、適切なタイミングでフォローすることもできません。


初回対応だけが早く、その後のフォローが止まってしまう

近年、多くの企業が問い合わせへの初回対応スピードを重視しています。確かに、問い合わせ後すぐに返信や連絡をすることは非常に重要です。興味を持っているタイミングで迅速に対応することで、お客様に安心感を与えることができます。


しかし、営業活動において本当に重要なのは、初回対応だけではありません。

問い合わせをいただいた直後は迅速に対応したものの、商談や見積提出後は「お客様から返事が来るまで待つ」という状態になってしまう企業は少なくありません。


例えば、見積書を提出した後に「ご検討よろしくお願いいたします」と伝え、そのまま一か月連絡をしない。営業担当者は「しつこくしたくない」と考えているかもしれませんが、その間にもお客様は他社と商談を進め、比較検討を進めています。


そして、最終的に他社へ決まった後になってから連絡をしても、取り戻すことは簡単ではありません。

もちろん、毎日のように電話をする必要はありません。しかし、お客様の検討状況に合わせて、必要なタイミングで連絡をすることは営業としての重要な役割です。


「待つ営業」と「適切にフォローする営業」は、似ているようで大きく違います。

お客様にとって必要な情報を提供しながら、検討状況を確認し、次のステップを一緒に進めていく。この姿勢が、反響営業の受注率を高めることにつながります。


見積書を出したら終わりになっていないか

営業活動の中でも、特に取りこぼしが発生しやすいのが「見積提出後」です。

営業担当者にとって、見積書の作成には時間がかかります。社内に確認し、原価や納期を調整し、ようやくお客様に提出する。そのため、「見積書を提出した」という時点で、一つの仕事を終えたような感覚になってしまうことがあります。


しかし、お客様にとって見積書は、検討を始めるための材料の一つに過ぎません。

価格が合わないのか。納期に不安があるのか。他社と比較しているのか。社内決裁が進んでいないのか。

それとも、そもそも案件自体が延期になったのか。営業担当者が確認しなければ、その理由はわかりません。


見積提出後に連絡がないからといって、「失注した」と決めつける必要もありません。

しかし、「返事がないから、そのうち連絡が来るだろう」と放置することも危険です。


見積書を提出する際には、できる限り次のアクションを決めておくことが理想です。

「ご検討状況について、来週一度ご連絡させていただいてもよろしいでしょうか」「社内でのご判断はいつ頃になりそうでしょうか」と確認するだけでも、その後のフォローがしやすくなります。


営業担当者が一人で「そろそろ連絡してもいいかな」と考えるのではなく、お客様と次の確認タイミングを共有しておくことが重要です。


「誰が、いつ、何をフォローするのか」が決まっていない

反響営業で取りこぼしが起きる大きな原因の一つは、営業活動が個人任せになっていることです。

問い合わせへの対応、商談、見積提出、その後のフォローまで、すべて営業担当者の記憶や判断に任せていると、忙しい時期にはどうしても対応が後回しになります。


特に既存顧客からの急な依頼や納期対応など、日々の業務が多い企業では、「後で連絡しよう」と思っていた案件が、気がつけば数週間、数か月放置されていたということも珍しくありません。

これは営業担当者の能力や意欲だけの問題ではありません。


営業活動を継続するための仕組みがないことが問題です。

例えば、問い合わせを受けたら必ず営業管理表やCRMに登録する。初回対応日、商談日、見積提出日、次回フォロー日を記録する。案件ごとに「次に何をするのか」を必ず設定し、次回アクションが空白の案件をなくす。


このような基本的なルールをつくるだけでも、営業の取りこぼしは大きく減らすことができます。

高価な営業管理システムを導入しなければ仕組み化できないわけではありません。最初はExcelやスプレッドシートでも構いません。重要なのは、営業案件が営業担当者の頭の中だけで管理されない状態をつくることです。


フォローは「回数」ではなく「理由」と「タイミング」が重要

「どのくらいの頻度でフォローすればいいですか」と聞かれることがあります。

しかし、すべてのお客様に同じ頻度で連絡することが正解ではありません。


来月中に発注先を決めるお客様と、半年後に設備導入を予定しているお客様では、当然フォローのタイミングが異なります。また、すでに具体的な見積比較をしているお客様と、まだ情報収集の段階にいるお客様でも、必要な対応は変わります。


大切なのは、「営業担当者の都合で連絡する」のではなく、「お客様の検討状況に合わせて連絡する」ことです。そのためには、初回商談や問い合わせ対応の段階で、検討時期や意思決定の流れを把握しておく必要があります。


そしてフォローの際には、単に「その後いかがでしょうか」と聞くだけでなく、何らかの理由を持って連絡することも大切です。


関連する事例を紹介する、新しい情報を提供する、前回の打ち合わせ内容について追加提案をするなど、お客様にとって連絡を受ける意味がある状態をつくります。

フォローは、催促ではありません。


お客様の検討を前に進めるための営業活動です。

この考え方を持つことで、「しつこく思われるのではないか」という営業担当者の不安も少なくなります。


失注案件こそ、次の営業につながる情報になる

営業活動では、すべての問い合わせが受注につながるわけではありません。

価格や条件が合わず失注することもあります。他社との比較で選ばれないこともあります。タイミングが合わず、案件自体がなくなることもあるでしょう。


しかし、ここでも重要なのは、失注した時点で営業活動を終わらせないことです。

「なぜ他社に決まったのか」「価格なのか、品質なのか、納期なのか」「自社に足りなかったことは何か」を確認することで、次の営業活動に活かすことができます。


また、今回の案件では他社に決まったとしても、そのお客様との取引可能性が完全になくなったとは限りません。別の案件が発生することもあります。現在の取引先に課題を感じることもあります。事業環境が変われば、新たな相談が生まれることもあります。


失注理由を記録し、お客様との関係を必要に応じて継続することで、「今回の失注」を「将来の可能性」につなげることができます。


反響営業の成果を高める企業は、受注案件だけを管理しているのではありません。受注に至らなかった案件についても、その理由と今後の可能性を把握しています。


反響営業を成果につなげるための「フォローの仕組み」

反響営業の取りこぼしを防ぐためには、個々の営業担当者の頑張りに頼るのではなく、組織としてフォローできる仕組みをつくることが重要です。


まず必要なのは、すべての問い合わせ案件について「現在どの段階にあるのか」を見える化することです。問い合わせを受けた段階、商談中、見積提出後、検討中、受注、失注など、案件の進捗を整理します。


そして、それぞれの案件に必ず「次回アクション」と「次回アクション日」を設定します。

例えば、見積提出後であれば「一週間後に検討状況を確認する」、半年後の計画であれば「三か月後に進捗を確認する」といった具体的な行動を決めます。


さらに、営業会議や定期的な案件確認の場で、「止まっている案件はないか」「次回アクションが決まっていない案件はないか」を確認することで、個人任せの営業から組織的な営業へ変えていくことができます。


特に重要なのは、受注確度が高そうな案件だけを見るのではなく、「問い合わせはあったが、その後動きが見えなくなった案件」にも目を向けることです。


こうした案件の中には、適切なタイミングでフォローすることで再び商談が動き出すものがあります。

せっかく自社に興味を持って問い合わせをいただいたお客様を、社内の管理不足によって失うことほど、もったいないことはありません。


まとめ|問い合わせを「受ける営業」から「育てる営業」へ

「問い合わせが来たから安心していたら、いつの間にか失注していた」という営業あるあるは、決して珍しいことではありません。


反響営業は、新規顧客との最初の接点をつくりやすい営業手法ですが、問い合わせが来た時点で受注が保証されるわけではありません。むしろ、その後のお客様との関係づくりや、適切なタイミングでのフォローによって、受注できるかどうかが大きく変わります。


重要なのは、問い合わせを「すぐに受注につながる案件」として見るだけではなく、検討段階に応じて育てていく見込み顧客として捉えることです。


そのためには、お客様の検討背景やスケジュールを理解し、見積提出後も放置せず、案件ごとに次回アクションを設定する。そして営業担当者個人の記憶に頼らず、組織として案件を管理する仕組みをつくることが必要です。


営業の取りこぼしは、営業力不足だけで起きるものではありません。多くの場合、「次に何をするか」が決まっていないことから始まります。


問い合わせを獲得するために多くの時間や費用をかける企業は少なくありません。しかし、本当に成果を高めるためには、獲得した問い合わせを一件も無駄にしない仕組みをつくることが重要です。


「問い合わせが来たから安心」ではなく、「問い合わせをいただいたここから、どのように関係を築いていくか」この視点を持つことで、反響営業は単なる受け身の営業ではなく、継続的に新規顧客を育て、受注につなげる強い営業活動へと変わっていきます。



 
 
 

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