
〇営業活動に役立つCROSS SWOT分析の方法
CROSS SWOT分析とは?
CROSS SWOT分析は、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)をさらに発展させたフレームワークです。「内部要因(S・W)」と「外部要因(O・T)」を掛け合わせて、より実践的な戦略を導き出します。営業活動では、「どの強みを活かして、どの機会をつかむのか?」を明確にし、競争優位性のある戦略を立てるのに役立ちます。
1. CROSS SWOT分析の基本ステップ
SWOT分析を実施する(強み・弱み・機会・脅威を整理)各要素をクロスさせる(S×O、S×T、W×O、W×T)営業戦略を立案する
2. SWOT分析を実施
まず、営業活動に関するSWOTを整理しましょう。
自社(内部要因) | |
強み(S:Strengths) | 高品質な商品・サービス 顧客サポートが手厚い 業界トップクラスの実績 |
弱み(W:Weaknesses) | 価格が競合より高い 知名度が低い 営業チームの人員が不足 |
市場・競合環境(外部要因) | |
機会(O:Opportunities) | 市場の成長 新技術の導入 競合のサービス低下 |
脅威(T:Threats) | 競争激化(価格競争) 顧客ニーズの変化 新規参入企業の増加 |
3. CROSS SWOTを活用した戦略立案
次に、各要素を掛け合わせて戦略を考えます。
クロス要素 | 戦略の方向性 |
S(強み)× O(機会) | 攻めの戦略 「強みを活かして機会を最大限活用する」 → 高品質な商品を武器に新市場を開拓 実績を活かし、競合の顧客を奪取 |
S(強み)× T(脅威) | 守りの戦略 「強みを活かして脅威に対抗する」 → 高品質+サポート力で価格競争に巻き込まれない ブランド力を活かして信頼性をアピール |
W(弱み)× O(機会) | 克服戦略 「弱みを補いながら機会を活かす」 → 知名度が低い→マーケティング強化 営業人員不足→オンライン商談や自動化で効率化 |
W(弱み)× T(脅威) | 回避・改善戦略 「弱みを克服しつつ脅威を回避する」 → 価格競争→差別化戦略を構築 営業力不足→代理店活用で補完 |
4. CROSS SWOTを営業戦略に活かす
① 営業トークの差別化
強み×機会(S×O)を活かした提案
「当社は業界トップクラスの実績があります。この実績を活かし、市場成長の波に乗った成功事例も多数ございます。」
強み×脅威(S×T)を活かした説得力のある説明
「価格競争が激化していますが、当社は高品質と手厚いサポートを提供し、お客様の満足度を最優先にしています。」
② ターゲット戦略の最適化
弱み×機会(W×O)を補完する営業戦略
→ 知名度が低い場合:SEO・SNS・Web広告を活用し、認知度向上
→ 営業人員が少ない場合:オンライン営業ツールを導入
弱み×脅威(W×T)を克服する施策
→ 価格競争に巻き込まれないために、付加価値を強化(保証・アフターサポート)
→ 営業力が不足しているなら、販売代理店やパートナー戦略を活用
5. まとめ
CROSS SWOT分析を活用すれば、営業戦略をより具体的に落とし込めるので、実践的なアクションにつながります!
STEP 1:SWOT分析で内部・外部要因を整理STEP 2:各要素をクロスさせて戦略立案
STEP 3:営業トークやターゲット戦略に落とし込む
この分析を定期的に行い、営業活動を最適化していきましょう!
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